こんにちは！ライフバランスバンブーハットです(^^)/

清々しい春の息吹を感じる今日この頃。

お庭の草もやっと春が来た！と言わんばかりにすくすくと育ってきております。

そこで、ライフバランスは除草週間を設けまして、ライフバランス、バンブーハット、デイリゾートMOMOYAオアフのある本社周辺の除草をいたしました(‘◇’)ゞ

４月からご利用の新メンバー３名は、ライフバランスでの除草作業は初めてです。また、この３週間はもっぱら「ライフバランスを好きになっていただく」ための活動が中心でしたので、少しハードルが上がる活動となります。

今回は１週間の除草作業を通して、

①個々のスキルチェック②課題となる行動確認③その他気づいたこと、①②③を踏まえ④環境改善をしながら除草を進めていった様子をお伝えいたします。

除草１日目～3日目

1、作業時間は、除草５分、休憩２分を３回セットと設定しました。除草作業が苦痛にならない程度の短い時間に設定し、「え？もう終わり？もう少しできるけどなぁ」程度にしておくことで、次回も除草に参加しやすくするためです。

2、タブレットを使い視覚的にわかりやすいタイマーをセットし、5分間の目安が分かるように設置しました。タイマーが鳴ったら終了です。

3、除草の範囲をスズランテープでくくり、どこまで除草すれば良いかを視覚的にわかりやすくしました。

4、除草の仕方を支援員が見本を見せてから除草スタートしました。除草に必要な動作がわからない方には、支援員が手を添えて一緒に動作をするよう手助けをしました。

先輩方は経験済の作業ですので手際も良く、後輩たちのお手本になってくださいました。

休憩時間には、いつもとは違う冷たい飲み物を用意しました。お天気が良い日でしたので美味しく感じたようです。

3日目を終えて見えてきたことは、

①スキルチェック

1、1か所にベタ座りをして周囲を除草する方

2、立ったり座ったりし移動しながら除草する方

3、屈んだり、しゃがんだりして技術的にも除草が難しい方

参加のご利用者様は１～３タイプに分かれることが分かりました。

②課題となる行動

4、やることがない（休憩時間）とフラフラと離れてしまう方

5、やることがない（休憩時間）と石を投げたり植木の枝を折ってしまう方

③その他

6、ゴミを集める場所、捨てる場所が明確でない

7、タブレットを屋外に持ち出すと、日の光で画面が見えづらくなり、タイマーの視覚的効果がない。タブレット本体が熱くなってしまい故障のリスクが高まる。

8、支援員の指示と手助けが多すぎて個々に手がかかりすぎる

④環境改善

①のスキルチェックで分かった、作業を３タイプの方に分かれていただきました。

１、もくもくと座って除草していただく方

２、除草をしながら集めた草を１の方の分まで回収して１か所にまとめていただく方

３、２の方が集めてくれた草がゴミ袋いっぱいになる度にゴミ捨て場に運んでいただく方

このように作業を分担することと、6については、ゴミをどこに集めて回収場所がどこなのかを明確にしました。

次に、②課題となる行動４と５についての環境改善として、休憩時間の見直しと、作業内容の見直しをしました。

休憩時間については、全員が椅子に座れるようにしました。また、休憩時間中はお好みグッズを使うことができるようにし、手持ち無沙汰を解消でき、4や5のような課題となる行動を予防しました。

before

after

除草作業が技術的に難しい方で、担当作業が3のゴミ捨ての方は、まとまったゴミ袋がないとやるべき仕事がなくなります。４の行動が起こりやすくなるため、除草のゴミ袋だけではなく、バンブーハットやデイリゾートMOMOYAオアフにご協力いただき、事前に各事業所のゴミを集めておいていただきました。それを回収しながらゴミ捨てをしたり、以前に習得したお花の水やりのお仕事を入れるようにし、隙間時間を無くしました。そのため、５分間の作業時間はあっという間に過ぎ、課題となる行動を予防できました。

７について、作業時間や休憩時間がどのくらい続いてどのくらいで終了になるかが視覚的にわかるよう、支援員の携帯を使ってタイマーを設定し、定期的に皆さんへ見せて確認できるようにしました。また、ボードに回数がわかるように提示し、今が何回目で後何回で終わるのかがわかるように提示しました。

８の支援員の手がかかりすぎることについては、１～７までの環境改善をすることで大幅に改善できましたが、さらにマンツーマンで個々に対応していた方々を、タイミングを合わせて一緒に行動し、一緒の活動ができるようにしていきました。それには仲間と歩幅を合わすことや、遅れる仲間を少し待つことも必要です。「〇〇君と一緒だよ」「〇〇君を待とうね」などの言葉を添えて、常に「〇〇君と一緒」を経験していただきます。

安全を確保しながら、手助け無しでできることを見つけ、一人でできることを増やしていきます。

最後にはバンブー通貨をお渡しします　お疲れさまでした！お仕事ありがとうございます！！と労いや感謝の言葉は必ず添えます。

さて、除草作業（お仕事）自体の所要時間は１５分ですが、準備時間や休憩時間等を入れますと、おおよそ３０分以内の活動となっています。

そして、除草作業（お仕事）の後は、、、

皆さん大好き又は好きと言うより習慣化されております、ウォーキングに行きます。除草後のウォーキングは約１㎞前後の事業所周辺コースです。この除草週間はとてもお天気に恵まれましたので、気持ちよく歩けたようです(^_-)-☆

毎日行っているウォーキングでも目指していることがあります。１列に並んで歩き、勝手に逸脱しないようにすること。皆で歩幅を合わせること。立ち止まったり、急ぎ足にしたり、支援員の指示通りに動けるようにすることです。「危険」を理解していただくことは難しい方が多いため、社会で生活を続けるには、安全をサポートしてくれる者の指示が聞けないようでは命が危ぶまれますので、絶対に必要な支援とライフバランスでは捉えています。

そして、ウォーキングから戻りますと、エイミケアガーデンでのバランスボール運動。

青空の下でバランスボールに乗って体を動かすこと、ちょっとしたブームになりつつあります(*^-^*)

以上、ライフバランスの除草の進め方でした(‘◇’)ゞ

どこに躓きがあるか？何を準備、配慮してあげたら支援員の手を借りずに済むかを見定め、環境を少し変えてあげます。

そうすることで、今まではサポートがないとできなかったことが一人でできるようになったり、社会的に困った行動を予防できます。

ライフバランスで行っている支援は全て、やがて本格的にお仕事に就ける時のために、やがて親元を離れて他者と暮らす時のために、

社会的に許容できない方法での拒否行動や、困った行動を起こさず、集団で行動できたり、待つことができたりと正しい行動を一つでも多く身に着けていただくことを目的としています。

苦手な仕事や単調な仕事を続けるのは健常の方でも嫌なもので、拒否したくなるものです。まずは簡単にできることから（成功体験）少し物足りない程度の仕事量から始め、そしてその後には必ず好ましい活動をプログラムし、行動後に良い結果が起こるとその行動は将来継続するという行動の原理を用いて仕事を続けられるようにし、やがてお仕事が習慣になることを目指しています。

皆さん本当にありがとうございました！とってもきれいになりました＼(^o^)／