学習の基礎になるマッチング療育って?
こんにちは(^^)/深谷駅前教室です。
今回のテーマは、マッチング!
マッチングが出来るようになると、物をよく見る力、見比べる力を身に付けることができるようになります。
同じもの、違うものを見分けられるようにトレーニングを積み重ねることで、いわゆる観察力や集中力を養うことができます。
コミュニケーションには、欠かせない概念ですね(*^^)
マッチングの最初は、全く同じもの同士を一緒にする課題からスタート☆
「いっしょにして」と言いながら、「つみき」は「つみき」、「コップ」は「コップ」で同じものを選ぶことができるように支援していきます。
指導員は、お子さんが間違えないように手助けをしながら進めます。
わざわざ失敗させずに、はじめから望ましい行動を確実に・・・この場合は、同じものを一緒にする行動を身に付けていきます。
少しずつ手助けを減らし、最後には一人でできるように目指します!(^^)!
マッチングの行動を説明すると・・・
目の前につみきとコップが置かれた状態で
(行動の前)
先生にコップを渡されて
↓
(行動)
コップとつみきを見比べる
↓
(行動の後)
先生からご褒美がもらえる
ここが療育のポイント!マッチングの目的は「見比べる」こと
同じものを選ぶことがマッチングですが、上に書いた行動では「見比べる」ことが目的の行動です。
なぜなら、マッチングの課題を発展していくにつれて、全く同じものを選ぶことから、少し違うもの同士の仲間分けへと発展させます。
つまり、今の段階では同じものを選ぶことが重要ですが、将来的に身に付けさせたい行動は2つ以上のものを見比べることなんです。
また、先生からのご褒美は、褒め言葉、だっこ、こちょこちょ、車のおもちゃと多種多様です。
お子さんによっても、そのときのタイミングによっても、常にご褒美は変わります。
ここも療育のポイント!褒めたかどうかは、その後の行動で決まる!
ご褒美だったかどうかは、その後お子さんの行動がどう変わったかで判断します。
行動の後に、そのお子さんにとっていいことが起こることで行動は増えます。
だから、行動が増えていれば、お見事です(*’ω’*)
反対に行動が変わらない、減ってしまう場合は要注意!
例えば、褒め言葉で言ったつもりなのに、なぜか相手が不機嫌になった・・なんてこことありませんか?
ハンバーグは大好きだけど、おなかいっぱいのときはそうでもなかったり。
つまり、こちらがいくら褒め言葉を言っていたとしても・・・
お子さんの行動が増えていない場合、それはご褒美ではないのです(゚д゚)!
さてさて、話をマッチングに戻しますね。
今回のお子さんの場合、100単語以上の命名ができるようになったので、マッチングのトレーニングをはじめました。
マッチングをすることで、2語文だったり、会話のやり取りだったり、さらに言葉を促すために取り入れました。
概ねの言語プログラムの流れは決まっていますが、お子さんの状況を見ながら必要な支援を見立てさせていただいています。
マッチングは全ての学習の基礎づくり
マッチングの流れとしては、実物同士、実物と絵カード、絵カード同士と進めていきます。
さらに動物グループ、食べ物グループなどのように分類の課題へと発展させていきます。
なんか特殊なトレーニング!?と思われがちですが、これってひらがなの読み書きや数字の学習の基礎にもなっているんです。
例えば、ひらがなを読むときには、文字と発音のマッチング。
あと、写し書きは分かりやすいですね。
同じものを書き写すときには、見比べる力は必須です(^^♪
これから、いろんな概念を教えるときに、マッチングはとても役立ちます。
特に言葉のトレーニングを課題としているお子さんには、必須のプログラムとして導入しています。
これからの将来のために、やっぱり言葉を身に付けさせてあげたい。
こんな思いで支援に取り組んでいます(^^ゞ